みなさん、はじめまして!
ミッフィー・×・と旅行が大好きな橋本病持ちの看護師のみなみです。
現在私は、『甲状腺トラブルのかけこみ寺』として、橋本病やバセドウ病をはじめとする甲状腺トラブルでお悩みの方に、分子栄養学を用いた栄養相談、そしてアウターケアとして「前向きなわたし」になれるメイクセラピーを実施させていただいております。
しかしながら、つい1年ほど前までは、繊細さんの限界看護師でした。
20代前半は職場での人間関係に悩み、適応障害、胃潰瘍で休職し、睡眠薬も沢山飲みつつ、年単位で心療内科通いをしていましたし、とにかく常にぐったりの限界看護師でした。
それが、看護師経験や海外経験を経て、たくましくなり繊細体質はだいぶ卒業できたものの、ぐったり体質は一向に良くならず・・・
一時は、倦怠感がひどく、全身に鉛がつけられているように身体を重たく、ベッドから起き上がることができない、トイレも家族の支えがあってやっていけるような状態でした。

その私が分子栄養学を学び、人体実験を繰り返す中で、みるみる元気になり、今では若い学生や20代の頃よりもずっと元気でアクティブな生活を送っています。
ただ、甲状腺トラブルは外から骨折のように見てもわからないため、なかなか周りの方に理解されづらい現状があります。
まして、橋本病(慢性甲状腺炎、甲状腺機能低下症)は、疲れやすい、だるいといった倦怠感が主症状。甲状腺ホルモン不足による代謝が低下したことにより、これらの症状が起こっているわけですが、最近仕事が忙しかったとか、寝不足だったと言えば、誰もが経験するような症状なので、その本当の辛さをわかってもらうのは難しいですよね。
実際に橋本病は成人女性の10人に1人はいると言われていますが、自分が橋本病であると知らないまま生活している人は沢山いると思われます。不妊治療や鬱病の治療をきっかけに橋本病がわかったという方も少なくありません。
橋本病やバセドウ病と診断され、一生付き合わなければならない病気とショックを受ける方も多いようですが、私自身は、橋本病だとわかって、とてもホッとしました。
なぜなら、学生自体からの超ぐったり体質の理由がわかったから。
学生時代、陸上部だった私。私の学校は強豪校だったので、それこそめちゃくちゃ走り込んでいましたが、びっくりするほど体力がない。体力がつかない。
看護師になってももちろんぐったり体質は変わらず・・・まして年々ひどくなっているような・・・?
両親も思っていたようです。看護師ってハードな仕事ではあるけれど、そんなに寝込むほどキツイものなのかと・・・・。
仕事から帰ってきたら、もうとにかくぐったり。何もできないのが当たり前。お風呂だけ入って、ご飯食べながら寝ていた日もあったし、残業で疲れ切っていた時は玄関で倒れ込んで寝ていたみたいで、目が覚めたらカバンを肩にかけたまま、冷たい床の上で身体の痛みで目覚めた日も何度かあったし、ニンジンやピーマンといった、冷凍庫に入れるべきでないものを冷凍していたり・・・
20代前半だと夜勤明けで遊びに行く同僚も多い中で、私は出かけるにしても一旦ちょっとでも帰って仮眠してからでないとしんどかったですね。
ただ、ぐったり体質のくせに、私はどちらかというと休みの日も気持ちはアクティブに動きたいタイプ。ずっと家に引きこもっているとなんだか休みの日を無駄にした気分になるので。
だから、予定を詰めまくって、気持ちでなんとか身体を動かして出かけている感じでした。うん、気持ちはめちゃくちゃ色々と行動したいし、実際に行動はしていたけれど、身体しんどいなと思うことは多かったですね。早めに帰宅した時はその後必ず寝ていましたし。
でも、そんなことばっかりしていたら、やはりぐったり体質の私は反動がくるので、結局数回に1回は予定を全部キャンセルし、ひたすら寝込んでみたいな・・・
平日日勤後はぐったりで何もできないから、休みの日に片づけようと思っていたのに、連休であっても身体が動かず永遠に片付かない部屋。
そんな部屋をみて、何度も「なんて自分はダメなんだろう」とか、私は片づけられない病気なのか?なんか発達障害でもあるのかなと本気で思い悩んでいました。
でもね、違ったんですよ。橋本病ってわかって、チラージンという足りない甲状腺ホルモンを補うようになって・・・薬の調整が安定するまでは半年以上かかったけれど、チラージンを服用しつつ、分子栄養学を学び、普段食べるものの栄養に気をつけつつ人体実験を繰り返して行ったら・・・
今、めちゃくちゃ元気になりました。
あんなに片づけたくても身体が動かなかったのに、今は自然と身体が動いて片づけられるし、あー私のせいじゃなかったんだ!と思えたことが何よりも私の心を救ってくれました。
片付けにとどまらず、人生で今が間違いなく一番元気な私は、毎日欠かさずチェコ語と英語の語学勉強、仕事、家事、情報発信とちょっと前までは考えられないほど沢山のことを1日でできるようになりました。
そして、さらに、勉強していたメイクセラピーの心理学によって、心の持ち方、今日の自分の気持ちを上げてくれるメイクを知り、前向きな自分でいられるようになりました。
だから、私は橋本病の患者として、そしてこれまで培ってきた看護師経験とともに、自分と同じように甲状腺トラブルで辛い思いをしている人の力になりたいと思い、『甲状腺トラブルのかけこみ寺』として情報発信をし、活動しています。
橋本病は自己免疫疾患で、自己抗体が甲状腺を攻撃してしまうため、「治る」わけではないけれども、「上手に付き合う」ことは可能です。
情報社会の今、特定のサプリや健康食品で「治りました!」と間違った情報を発信している人がいますが、硬くなった甲状腺の細胞が元に戻るわけではないので、症状が出なくなっても治ったわけではありません。正確に言えば、「寛解した」状態と言えます。
そのような間違った認識ではなく、正しい知識で正しい甲状腺との付き合い方をお伝えしていければと思います。